考えるって簡単じゃない
クリエイティブな仕事をするには、知識は必要不可欠だ。
頭空っぽの方が夢詰め込めるなんて歌があったけど実際は正反対で、知識の量が多いほど詰め込める夢の量も増える。
たとえば試しに和歌を詠んでみればいい。
たぶんまともに詠める人はほとんどいないだろう。型を覚えて初めてそれらしくなってくる。
クリエイティブな仕事をしようと思うと、基礎をしっかり身につけた上でさらにそこに個性を乗っけなければいけない。生の個性だけというのはありえない。(知識を身につけたからといって個性が発揮できるとも限らないけど、それは才能だから仕方ない)
天才というものは存在するけど、そういう人は要するに基礎を身につけるのにかかる時間が極端に短かったりするわけで、基礎を学んでいないわけじゃない。
大学の勉強もそうで、基礎的な内容に関してはごちゃごちゃ言わずにどんな形でもいいからさっさと身につければいい。他人からの評価を気にしててもいいし、模範解答追いかけててもいい。多分、ある日ある境界を越えた瞬間に、次の世界にいけるから。
ひとつ気になるのは、その境界を越えてない人の数が増えてきているんじゃないかということだ。
自分が理系出身なのでまず理系に限って言えば、高校レベルの物理は力学でも電磁気学でもほとんど初歩的な微分方程式が分かれば解ける内容になっている。これは連続性を前提とした古典物理の初歩がその範囲として設定されているためなのだけど、裏を返せばそこまで分かってしまわないと暗記だけで終ってしまう危険性が非常に高い。なのにそこは学習指導要領の外にある。
文系の勉強についても、前にも書いた気がするけど暗記の代表格「歴史の年代暗記」だって一定レベルを超えればただの暗記では終らない。というのも、その数字を覚えていないと他の事件との前後関係がすぐに思い浮かばないから。立体的な歴史観を形成するためには避けて通れない。
考えるためのツール自体は頭に入れておかないと、考えるということ自体成立しない。一線を越えていない人にクリエイティビティを求めること自体に無理がある。
そのことはもっと見直されてほしい。考える力云々というのはその後の話だ。
TB元
http://d.hatena.ne.jp/arakik10/20090224/p1








