2008年11月26日

使いやすさって難しい

現在、社の内外含めてSOYCMS導入およびそのサポートを数件しています。

 

もうちょっとしたら、説明の方法をフォーマット化しようと思うのですが、現状だと僕も説明の度に説明の練度が上がっているため、あえてマニュアル的なものは作っていません。その場その場で説明をして、よりよくわかっていただいた内容を蓄積しています。

 

で、当然わかりにくいところはできるだけ(説明を工夫するだけでなく)仕様側でも吸収できればと思っているのですが、これが非常に難しい。

 

ユーザビリティについては設計段階から気をつけているのですが、ユーザテストをするにもシステムの場合ユーザの熟練という要素が大きく関わってきます。

 

最初はとっつきやすくても、慣れたら不便に感じるインターフェイスって良くないと思うし、だからといって熟練を前提とした仕様が正しいとは思いません。

 

海外のシステムは、あくまで傾向としてですが、慣れた後のユーザビリティを慣れる前のそれより優先して考えられている気がします。というか、作っている側は皆開発の過程で(テスターも含めて)操作に熟練してくるので、必然的にそうなってしまうのかもしれません。

 

SOYCMSでは、できるだけ熟練前と熟練後のユーザビリティのバランスを取る(慣れても使いやすく、かつとっつきもいい)ことを心がけています。

 

さらに、操作の他にもどういう仕組みで動作しているのか概念も理解する必要があります。MTやWPに比べたら最初に覚えないといけないことは格段に少ないものの、ゼロではありません。blockの振る舞い(設定されているエントリーの数だけ繰り返す)であるとか、block:idの決め方(block:idは任意だけれどcms:idやb_block:idは機能ごとに最初から値が決まっている)などがよく引っかかるポイントのようです。

 

まだまだ情報発信が十分ではありませんが、そのあたりのことについても仕様のブラッシュアップと資料の拡充を続けていきます。

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昨日は大阪で開催されたインクルーシブデザインワークショップに参加してきました。

 

 

ワークショップのコンセプト等は案内

http://www.re-creators.jp/inclusive/200811/

http://www.symlab.sys.i.kyoto-u.ac.jp/incl/

をご覧いただくとして、下記感想を徒然と。

 

このイベント、参加させていただいている関西のWebデザイナーさんのあつまりRe:Creators Kansaiと、僕が学生時代からお世話になっている京大の塩瀬先生のユニットとの共催という形だったため、僕にとってはなんとも不思議な感じでした。

最初リクリの小嶋さんから話があった時には知ってる先生が似たようなことをしていますよ~と聞き流していたんですが、詳しく見てみるとまさにその先生w

世間の狭さを感じる瞬間。昨日参加していた片井研の学生の方も、なんで僕がいるの?と驚いてはりました。

 

さて、そんなことはどうでもいいとして内容について。

 

5つのテーブルのうち4つは視覚障害者の方と一緒に、あとひとつのテーブルは四肢が不自由な方と一緒に携帯電話のデザインに取り組んだのですが、僕は最後のテーブルでファシリテータをさせていただきました。その方は四肢が不自由といっても携帯電話自体はかなり使いこなしていらっしゃったため、何か抜本的な、パラダイムの転換を求めるというよりは今ある携帯をベースに基本的なユーザビリティを向上させる方向に話が行きました。

たとえば、片手で操作できるデザインと両手でないと操作できないデザイン。右利き向け、左利き向けのデザイン。また、握りやすさを考えた厚さはどうか。

これは後で塩瀬先生からいただいたフィードバックなのですが、参加者が皆同業者ということもあってか、少々アイデアが小さくまとまってしまったという問題はあったと思います。

それでも、たとえば昔の高級カメラなんか握りやすくするためのグリップがオプションで販売されていたりしたのですが、携帯電話にもそういったものがあってもいいんじゃないかといった、あまり気づかなかったところを意識できたと思います。

 

それにも増して、そもそもワークショップの一番の目的なんだと思いますが、障害者の方も一緒になってものづくりのことを考えるというのは非常に良い経験になりました。

 

学生時代、同じ塩瀬先生の関係で障害者の方に関わる研究に参加させてもらったことがあって、そのときにも感じた事なんですが、障害なんて結局グラデュアル(たとえばオリンピックの陸上選手から見たら100m走るのに20秒かかるのは障害に等しいかもしれない。体は健康でも日常的に大きな荷物を持ち歩かなければならないと街の構造が非常に恨めしく思える。。。etc.)なんですよね。

法的には色々定義もあるのかもしれませんが、障害者だからこう、こうだから障害者、というのではなく生きていけるような社会になればと思います。

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