ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国/ネイティブ・アメリカン―先住民社会の現在
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ここのところ出張等で移動が多かったので、読書の時間が久しぶりに割と取れました。その中で面白かった本2冊を紹介しておきます。いずれも面白くてかなり一息に近い勢いで読んでしまいました。
ノモンハン事件については、名前と大体の結果くらいしか知りませんでした。ノモンハンってちゃんとした地名じゃなかったんですね。それぞれの傀儡国家にかかわる国境紛争という形で日本とソ連が戦ったという程度の認識だったのですが、背景にはモンゴル民族の複雑な事情とそれを不都合と感じる日本、ソ連による介入についてわかりやすく説明されています。そう、タイトルは「ノモンハン戦争」なんですが、この本の主題は戦闘自体ではなく、なぜ戦争に至ったかという背景に関する議論です。それもモンゴル民族に焦点を当てた。
満洲国(普通は満州国と書くようですが、本書では清国の規定?にしたがって満洲国となっています)に希望を持っていた日本人以外の民族。その思いを日本人が踏み潰したこと。
ソ連・コミンテルンからの隷属から抜け出そうと努力しながらも激烈な粛清を通して傀儡国家になっていったモンゴル人民共和国の建国からの過程。
この辺の歴史については他のソースを読んでないのではっきりとはいえないのですが、多角的に歴史を捉える、将来に向けて戦争を起こさないように、できることを考えるという意味で、読んでおいて損はない本だと思います。
こちらはアメリカ建国以来の、アメリカ政府のネイティブアメリカン政策の歴史と、現代におけるネイティブアメリカンの人々がおかれている状況をわかりやすく解説した本です。新書一冊なので情報量は多くないのですが、よくまとまっているため僕はネイティブアメリカン政策には全く無知だったのでちょうどいい入門になりました。
内容で一番衝撃だったのが、同化政策の中で設立された寄宿学校についてです。ネイティブアメリカンへの非人道的な待遇、場合によっては虐殺などは19世紀半ばまでの話だと思っていたのですが、20世紀に入って1920年代になっても、現代の感覚からはありえないようなことが公に、政策として行われていたんですね。
もちろん、1920年代といえば戦前で、日本でも今では考えられないようなことが平気で行われていた時代です。たった90年前、うちの祖母もそうですが、まだそのときに生きていた人もたくさん元気で暮らしている程度の時間しか経っていません。でも、なんとなく、近代以降は現代とそう大きな差はないというような風に思いがちですが、決してそうじゃないんですよね。。。
ところでハードロックカフェが、ネイティブアメリカンの部族によって買収、経営されてるって知りませんでした。不謹慎ながら、世の中の移り変わりは面白いです。